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【特集】LINEオーディションFinal Stage
グランプリは岐阜県の中学3年生・足立佳奈さん!
岐阜県の中学3年生、足立佳奈さん(15)がグランプリに輝いた「LINE オーディション」。去る10月26日、都内会場にて開催されたFinal Stageの詳細を改めてお届けする。
国内5200万人という無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE(ライン)」ユーザーから次世代スターを発掘するプロジェクトとして開催された今回の「LINE オーディション」。7月15日から8月4日までのエントリー期間の応募者は国内最大規模となる12万5094組。
①一次審査(送信画像・音声・動画審査)
②LINEのビデオ通話を利用した「動画通話審査」
③ソニーミュージック審査員による「対面審査」
④LINEユーザーによる投票審査
⑤プロトレーナーによるトレーニング後のパフォーマンス動画に対するユーザー投票「ミッション審査」
というおよそ2カ月にわたる審査により選ばれた8組がFinal Stageに進出した。
都内某所の会場には、50組100名の観覧招待客のほか関係者が来場。司会・進行は茂木淳一と高樹千佳子。日本No.1 You TuberのHIKAKIN、マルチタレントのふかわりょう、音楽プロデューサーの松浦晃久がゲスト審査員を務めた。
1組の審査時間は約8分。冒頭で地元にて撮影したPR動画に続いてパフォーマンス、審査員との質疑という流れで行われた。
歌手・グループ、俳優、タレント、アイドル、ダンサー、パフォーマー、お笑い、その他…ジャンル不問で“スター候補”を募集した今回のオーディション。ファイナリスト8組の志望ジャンル、パフォーマンス、主なプロフィールは次のとおりだ。
◯エントリーNo.01 石川優香さん(16歳)
俳優/モデル志望→歌:MUSH & Co.「明日も」、演技
目標は桐谷美玲、菜々緒のような、モデルと女優の両立。事前アンケートによれば好きな食べ物は「するめ」で、賞金100万円を獲得したら「するめを大人買いしたい」とのことだった。
◯エントリーNo.02 小柳友莉菜さん(11歳)
シンガー/俳優/モデル志望→歌:さくらまや「大漁まつり」、aiko「カブトムシ」
実家はカラオケ店。コラボしてみたい有名人は加藤ミリヤ、綾香。最近ギターを始めた。ダンスも得意で、質疑の時間にはキレのあるダンスを見せた。
◯エントリーNo.03 市川周さん(16歳)
シンガー志望→歌:秦基博「ひまわりの約束」、赤髪「StarCrew」(ボカロ曲)
中学のときにいじめで自殺寸前にまで追い込まれたのを歌で救われた。今は老人ホームの慰問などもしているという。
◯エントリーNo.04 矢部友佳子さん(17歳)
俳優/モデル志望→歌:supercell「君の知らない物語」、演技
2013年、雜誌「セブンティーン」とコラボした「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でファイナリストに残り、芸能界への思いが強くなったという。憧れのモデル・女優は橋本愛。
◯エントリーNo.05 ゆめのさん(15歳)
シンガー・ソングライター志望→オリジナル「Teen」、オリジナル「My Place」
学校では映画研究部に所属。脚本、主演、主題歌も自ら作詞・作曲した。オリジナル曲は10曲くらい。コラボしてみたい有名人は西野カナ、テイラー・スウィフト、ワン・ダイレクション。
◯エントリーNo.06 市野莉佳さん・莉子さん(14歳)
モデル志望→歌:E-girls「ごめんなさいのKissing You」、ダンス
姉・莉佳さんはちょっと大人っぽいモデルを、妹・莉子さんはかわいい系モデルを目指している。ダンス3歳~12歳まで習っていて、振りは自分たちでアレンジした。
◯エントリーNo.07 FlowBack
アーティスト志望→歌:オリジナル「crush on you」、オリジナル「パズル」
2013年夏、あるオーディションで共に不合格となった5人(18歳×1人、20歳×3人、23歳×1人)によるダンス&ヴォーカルグループ。都内を中心に活動、11月で活動1周年を迎えた。
◯エントリーNo.08 足立佳奈さん(15歳)
シンガー・ソングライター志望→歌:Folder「I Want You Back」、オリジナル「ありがとう ー仲間へー」
学校では「合唱づくり部」に在籍。白米が、何もかけずにご飯だけ食べるのが大好き。
演技の内容は、自分の誕生日デートに、遅刻してやって来ない彼氏に電話をすると、どうも自分の誕生日を忘れているらしく…というストーリー。待ち合わせの場所、彼氏の名前、彼氏をなじる文句、埋め合わせしてもらう内容は演技者本人が考える、というもの。歌はフルコーラスの歌唱だった。
地元で撮影された自己PR動画から始まるパフォーマンス。
「小さい頃から歌うのが大好きで、いつでもどこでも歌っているので、周りから見たら“ちょっと変な子”と思われるかもしれません。学校の休み時間には、ピアノを弾いてクラスのみんなで歌ったりするのがすごく好きです。
兄の影響で野球を小学校の時からやっていて、中学校に入ったらソフトボールをやっていました。将来はシンガー・ソングライター、またミュージカルの舞台に立てるような、歌をお仕事にしてみたいと思っています。
最後に、投票してくださった皆さん、お友達、お世話になった先生、地域の方、ほかにもたくさんの方がここまで応援してくださいました。本当にありがとうございます。皆さんの期待通りになるように、これからも精一杯頑張っていきたいと思うので、応援よろしくお願いします」
という動画が終わり「I Want You Back」のイントロが流れると、足立さんは笑顔でステージに駆け込んできて
「皆さんこんにちは!良かったら手拍子お願いします!」
と会場に呼びかけた。
シンガー・ソングライター志望で1曲めがオリジナルでないのは足立さんだけ。会場に手拍子を求めるような曲を披露したのも足立さんだけだった。
そして、ジャクソンズのオリジナル同様、Folderによる日本語バージョンの歌詞も一人称は“僕”。ショートカットでボーイッシュな足立さんが歌っても全く違和感がなかった。弾き語りへのセット転換のため、2曲めの前にゆっくりとMCをできたのも幸運だったかもしれない。
「皆さん、改めましてこんにちは! 私は岐阜県から来ました中学3年生の足立佳奈です。今、聞いていただいた曲は“I Want You Back”の日本語バージョンです。続いて皆さんの聞いていただく曲は、私のオリジナル曲の、“ありがとう ー仲間へー”です。
この曲には、このオーディションで私のことをすごく必死に応援してくださった皆さんへの、感謝の気持ちがこもっています。どうか、この歌詞を見ながら、聞いていただけるとありがたいと思います。では聞いてください。
…すみません、言い忘れてました。私、ピアノのペダルを踏むのに、ヒールを履きながらだとできないので、靴脱がせていただきます」
というMCに続いて披露された2曲めのオリジナルは、ミディアムテンポのバラード。どちらが自信のある曲だったのかは分からないが、「I Want You Back」ではアイドル性、オリジナル曲ではアーティスト性、歌唱力をアピールすることに成功したはずだ。
実際、足立さんのパフォーマンスを観た、ゲスト審査員ふかわりょうのコメントは、最大級の賛辞とも言えるものだった。
「クレアラシルのCMに足立さんが出ているのが見えました。その後、ポカリスエットのCMに…。
非常に素晴らしかったと思うんですが、あくまで主観としてとらえてほしいんですけど、◯◯っぽい人たちがこれまで多かった印象があったんですが…決して◯◯っぽいというのは悪いことではないですし、世の中とのつながりは持ちやすいのかもしれませんが、良いか悪いかは別としまして足立さんは、“◯◯っぽいね”というのが当てはまらなかったので、僕は、それは足立さんにとって非常に強みではないかと思いました。
審査をしなくちゃいけないというのは非常に辛いんですが、ひとつ、葛藤しているのが、足立さんというアーティストに、LINEオーディショングランプリという記号を付けてしまって良いのかという、そういう葛藤さえ生まれています。
次いつお会いできるかわからないので、僕からの最後のメッセージになりますが、万が一このオーディションに受からなくても、また、受かって女優業だったりモデル業だったりそういう仕事をするとしても、そういったビジネスとは関係なく、歌い続けてほしいなと思いました」
加藤ミリヤ、JASMINEによるミニライブの後、運命のグランプリ発表で名前を呼ばれた足立さん。
予想外の受賞だったのか、受賞直後にマイクを向けられると、
「何も言えません…嬉しいです。今まで、私に温かい言葉をかけて応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます」
と一言を絞り出すのが精一杯だったが、続いて賞金100万円の使い道を聞かれると、
「応援してくださった皆さんと一緒に、(ご飯の)食べ放題に行きます!」
と元気を取り戻していた。さらにクロージングでは、笑顔で
「今日まで、私を応援してくださった友達、地域の方々、そして家族の皆さん、私は、みなさんのおかげてこの場に立てていると思います。今はびっくりして、けっこう動揺してるんですけど、素直に嬉しいです。
これから、大好きな歌を、みんなに好きになってもらえるように、もっともっと努力して、歌で表現できるシンガー・ソングライターになれたらいいと思っています。ありがとうございました」
と挨拶していた。
「何を基準に選んでいいのかすごく悩みました」「1人しか選べないのが心が痛みました」とゲスト審査員がコメントする等、大激戦だった今回のオーディションだが、誰でもない新鮮な個性の持ち主の足立さんが他の7組より評価を集めた格好となったようだ。
撮影:泉三郎 取材・文:編集部
①一次審査(送信画像・音声・動画審査)
②LINEのビデオ通話を利用した「動画通話審査」
③ソニーミュージック審査員による「対面審査」
④LINEユーザーによる投票審査
⑤プロトレーナーによるトレーニング後のパフォーマンス動画に対するユーザー投票「ミッション審査」
というおよそ2カ月にわたる審査により選ばれた8組がFinal Stageに進出した。
都内某所の会場には、50組100名の観覧招待客のほか関係者が来場。司会・進行は茂木淳一と高樹千佳子。日本No.1 You TuberのHIKAKIN、マルチタレントのふかわりょう、音楽プロデューサーの松浦晃久がゲスト審査員を務めた。
1組の審査時間は約8分。冒頭で地元にて撮影したPR動画に続いてパフォーマンス、審査員との質疑という流れで行われた。
歌手・グループ、俳優、タレント、アイドル、ダンサー、パフォーマー、お笑い、その他…ジャンル不問で“スター候補”を募集した今回のオーディション。ファイナリスト8組の志望ジャンル、パフォーマンス、主なプロフィールは次のとおりだ。
◯エントリーNo.01 石川優香さん(16歳)
俳優/モデル志望→歌:MUSH & Co.「明日も」、演技
目標は桐谷美玲、菜々緒のような、モデルと女優の両立。事前アンケートによれば好きな食べ物は「するめ」で、賞金100万円を獲得したら「するめを大人買いしたい」とのことだった。
◯エントリーNo.02 小柳友莉菜さん(11歳)
シンガー/俳優/モデル志望→歌:さくらまや「大漁まつり」、aiko「カブトムシ」
実家はカラオケ店。コラボしてみたい有名人は加藤ミリヤ、綾香。最近ギターを始めた。ダンスも得意で、質疑の時間にはキレのあるダンスを見せた。
◯エントリーNo.03 市川周さん(16歳)
シンガー志望→歌:秦基博「ひまわりの約束」、赤髪「StarCrew」(ボカロ曲)
中学のときにいじめで自殺寸前にまで追い込まれたのを歌で救われた。今は老人ホームの慰問などもしているという。
◯エントリーNo.04 矢部友佳子さん(17歳)
俳優/モデル志望→歌:supercell「君の知らない物語」、演技
2013年、雜誌「セブンティーン」とコラボした「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でファイナリストに残り、芸能界への思いが強くなったという。憧れのモデル・女優は橋本愛。
◯エントリーNo.05 ゆめのさん(15歳)
シンガー・ソングライター志望→オリジナル「Teen」、オリジナル「My Place」
学校では映画研究部に所属。脚本、主演、主題歌も自ら作詞・作曲した。オリジナル曲は10曲くらい。コラボしてみたい有名人は西野カナ、テイラー・スウィフト、ワン・ダイレクション。
◯エントリーNo.06 市野莉佳さん・莉子さん(14歳)
モデル志望→歌:E-girls「ごめんなさいのKissing You」、ダンス
姉・莉佳さんはちょっと大人っぽいモデルを、妹・莉子さんはかわいい系モデルを目指している。ダンス3歳~12歳まで習っていて、振りは自分たちでアレンジした。
◯エントリーNo.07 FlowBack
アーティスト志望→歌:オリジナル「crush on you」、オリジナル「パズル」
2013年夏、あるオーディションで共に不合格となった5人(18歳×1人、20歳×3人、23歳×1人)によるダンス&ヴォーカルグループ。都内を中心に活動、11月で活動1周年を迎えた。
◯エントリーNo.08 足立佳奈さん(15歳)
シンガー・ソングライター志望→歌:Folder「I Want You Back」、オリジナル「ありがとう ー仲間へー」
学校では「合唱づくり部」に在籍。白米が、何もかけずにご飯だけ食べるのが大好き。
演技の内容は、自分の誕生日デートに、遅刻してやって来ない彼氏に電話をすると、どうも自分の誕生日を忘れているらしく…というストーリー。待ち合わせの場所、彼氏の名前、彼氏をなじる文句、埋め合わせしてもらう内容は演技者本人が考える、というもの。歌はフルコーラスの歌唱だった。
地元で撮影された自己PR動画から始まるパフォーマンス。
「小さい頃から歌うのが大好きで、いつでもどこでも歌っているので、周りから見たら“ちょっと変な子”と思われるかもしれません。学校の休み時間には、ピアノを弾いてクラスのみんなで歌ったりするのがすごく好きです。
兄の影響で野球を小学校の時からやっていて、中学校に入ったらソフトボールをやっていました。将来はシンガー・ソングライター、またミュージカルの舞台に立てるような、歌をお仕事にしてみたいと思っています。
最後に、投票してくださった皆さん、お友達、お世話になった先生、地域の方、ほかにもたくさんの方がここまで応援してくださいました。本当にありがとうございます。皆さんの期待通りになるように、これからも精一杯頑張っていきたいと思うので、応援よろしくお願いします」
という動画が終わり「I Want You Back」のイントロが流れると、足立さんは笑顔でステージに駆け込んできて
「皆さんこんにちは!良かったら手拍子お願いします!」
と会場に呼びかけた。
シンガー・ソングライター志望で1曲めがオリジナルでないのは足立さんだけ。会場に手拍子を求めるような曲を披露したのも足立さんだけだった。
そして、ジャクソンズのオリジナル同様、Folderによる日本語バージョンの歌詞も一人称は“僕”。ショートカットでボーイッシュな足立さんが歌っても全く違和感がなかった。弾き語りへのセット転換のため、2曲めの前にゆっくりとMCをできたのも幸運だったかもしれない。
「皆さん、改めましてこんにちは! 私は岐阜県から来ました中学3年生の足立佳奈です。今、聞いていただいた曲は“I Want You Back”の日本語バージョンです。続いて皆さんの聞いていただく曲は、私のオリジナル曲の、“ありがとう ー仲間へー”です。
この曲には、このオーディションで私のことをすごく必死に応援してくださった皆さんへの、感謝の気持ちがこもっています。どうか、この歌詞を見ながら、聞いていただけるとありがたいと思います。では聞いてください。
…すみません、言い忘れてました。私、ピアノのペダルを踏むのに、ヒールを履きながらだとできないので、靴脱がせていただきます」
というMCに続いて披露された2曲めのオリジナルは、ミディアムテンポのバラード。どちらが自信のある曲だったのかは分からないが、「I Want You Back」ではアイドル性、オリジナル曲ではアーティスト性、歌唱力をアピールすることに成功したはずだ。
実際、足立さんのパフォーマンスを観た、ゲスト審査員ふかわりょうのコメントは、最大級の賛辞とも言えるものだった。
「クレアラシルのCMに足立さんが出ているのが見えました。その後、ポカリスエットのCMに…。
非常に素晴らしかったと思うんですが、あくまで主観としてとらえてほしいんですけど、◯◯っぽい人たちがこれまで多かった印象があったんですが…決して◯◯っぽいというのは悪いことではないですし、世の中とのつながりは持ちやすいのかもしれませんが、良いか悪いかは別としまして足立さんは、“◯◯っぽいね”というのが当てはまらなかったので、僕は、それは足立さんにとって非常に強みではないかと思いました。
審査をしなくちゃいけないというのは非常に辛いんですが、ひとつ、葛藤しているのが、足立さんというアーティストに、LINEオーディショングランプリという記号を付けてしまって良いのかという、そういう葛藤さえ生まれています。
次いつお会いできるかわからないので、僕からの最後のメッセージになりますが、万が一このオーディションに受からなくても、また、受かって女優業だったりモデル業だったりそういう仕事をするとしても、そういったビジネスとは関係なく、歌い続けてほしいなと思いました」
加藤ミリヤ、JASMINEによるミニライブの後、運命のグランプリ発表で名前を呼ばれた足立さん。
予想外の受賞だったのか、受賞直後にマイクを向けられると、
「何も言えません…嬉しいです。今まで、私に温かい言葉をかけて応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます」
と一言を絞り出すのが精一杯だったが、続いて賞金100万円の使い道を聞かれると、
「応援してくださった皆さんと一緒に、(ご飯の)食べ放題に行きます!」
と元気を取り戻していた。さらにクロージングでは、笑顔で
「今日まで、私を応援してくださった友達、地域の方々、そして家族の皆さん、私は、みなさんのおかげてこの場に立てていると思います。今はびっくりして、けっこう動揺してるんですけど、素直に嬉しいです。
これから、大好きな歌を、みんなに好きになってもらえるように、もっともっと努力して、歌で表現できるシンガー・ソングライターになれたらいいと思っています。ありがとうございました」
と挨拶していた。
「何を基準に選んでいいのかすごく悩みました」「1人しか選べないのが心が痛みました」とゲスト審査員がコメントする等、大激戦だった今回のオーディションだが、誰でもない新鮮な個性の持ち主の足立さんが他の7組より評価を集めた格好となったようだ。
撮影:泉三郎 取材・文:編集部