【先輩Message】#01 大谷澪(映画「僕は友達が少ない」)

「運命かもしれない」と思 ったというオーディションで、
映画「僕は友達が少ない」の柏崎星奈役に☆
「はがない」の愛称で圧倒的な人気の同名ライトノベルを原案にした映画「僕は友達が少ない」で、物語の舞台となる学園の「隣人部」の部員のひとり、はがないファンから絶大な支持を集めている“柏崎星奈”役を演じた大谷澪ちゃん。“大好き”と公言していた役のオーディションで、見事、役を勝ち取った澪ちゃんからのメッセージをお届けします!
「はがない」のオーディションに向けて準備したことは?
胸が少しでも大きくなるように、豆乳を毎日1リットル飲んでました(笑)


 

──はがないの大ファンだったそうですね。
 

 私はアニメの「はがない」が大好きで、星奈は私の中での美少女ランキングでは1、2位を争うキャラクターだったんです。それほどに好きなキャラクターを、自分が演じるチャンスなんて、なかなかないと思うので、星奈役のオーディションのお話を聞いたときには、運命かもしれないって思いました。この役を取らないと、一生後悔すると思いました。
 

──オーディションには、どんな気持ちで臨んだの?
 

 はがないや星奈のことが大好きだという気持ちを、とにかく伝えたいと思いました。好きだからこそ、星奈のかわいいところをいっぱい知ってる、ということをアピールしよう、って考えたんです。星奈と私が似てるか似てないかは自分ではわからないし、原案の星奈みたいにプロポーションはよくないので(笑)、それを埋めるために、好きな気持を気持ち悪いくらいに一生懸命伝えよう、って。
 

──いっぱい話したんですか?
 

 はい。(及川拓郎)監督と一対一の面接の形でしたが、オーディションというよりも、「私がどれだけ星奈好きかを伝える」会になってました(笑)。私と星奈の共通点も、たくさんあることに気がついたので、そのことも話しました。かわいい女の子が好きなところとか、ギャルゲーが好きなところとか、友達が少ないところもいっしょなので(笑)、「きっとこの役はできますよ」って、押すしかないな、って。
 

──澪ちゃんの話を聞いていた監督の反応は、どうだった?
 

 「どんなギャルゲーやるの?」とか、監督に聞かれました(笑)。監督も「はがない」が好きだということなので、わかりあえる部分もあった感じがして、楽しかったです。
 

──オーディションでは緊張するほう?
 

 しないように見られますけど、実は緊張してます。「緊張しないよね」とよく言われるので、自己暗示をかけるように私も「しないです」と答えてます。本当は、前室で待っているときは心臓がバクバクしていて、「落ち着かないと……」って思ってます。
 

──「僕は友達が少ない」のオーディションは緊張した?
 

 緊張してました。このときは正直に、「緊張してます」と言いました。やっぱり、自分の中では人生がかかっている感じだったので、気合が入っているぶんだけ、緊張もしました。でも、伝えたい話は、全部することができました。
 

──今回の映画のオーディションを受けることが決まって、準備していたことは何かある?
 

 星奈は胸が大きいのが特徴の役だったので、少しでも近づくために、「豆乳を飲むと胸が大きくなる」という話を聞いて、毎日、1リットル飲んでました。あと、原案の星奈はちょっとムチッとしたプロポーションが魅力だったりするので、あまり気にしないで、好きなものをたくさん食べたりしてました。効果があったか、どうかはわからないですけど、撮影期間も続けてました。
 

澪ちゃんの思うオーディションの突破法は?
嘘偽りなく、いいことも悪いことも、素直に出すのが一番いいなと思います。

 

──心の底から演じてみたかった役に挑戦した感想は?


 私は星奈のことをよくわかっているつもりでしたが、映画で演じるためには、ラノベ(ライトノベル)やアニメの星奈のモノマネではいけないんだなという壁にぶちあたりました。今思うと、はがないが大好きということに縛られて、悩んでいた時期もありました。でも、撮影現場で監督から「星奈は、隣人部のみんなを照らす太陽のような存在だから、もっと意識して明るく、テンション高くする感じにしたら」と言われて、うまくできるようになってきました。
 

──でも、はがないが好きな自分だからこそできた演技もあったのでは?
 

 原案と映画はまた違った世界観になっているとは思いますが、「私が知っている星奈のかわいらしさを、ここで出せるな」と演じながら感じたシーンもたくさんあったので、私しかできない、星奈の魅力を出せたんじゃなかな、って思います。
 

──完成した映画を見た感想は?
 

 バーチャルの世界だからこその世界観が、映像の中にしっかり出ていて、星奈として私が作品の中でちゃんと生きていたので、監督の言葉を信じてやってきてよかったな、と思いました。
 

──いろんな作品に出演してきたと思うけど、演技についてはどう感じているの?
 

 小さいころはモーニング娘。さんが好きで、アイドル歌手になりたかったんです。でも、何がきっかけだったかは覚えていないんですけど、お芝居がしたいと思うようになって、実際にしてみたら、すごく楽しかった。気持ちがいいんですよね。難しくて、悩む部分もたくさんあるし、難しいんですけど、演技をしていると、「生きてるなあ」という感じがします。
 

──将来は、どういう女優になりたい?
 

 実力を評価されたいですね。努力は必要だと思いますが、「かわいい」と言われるよりも、「あの芝居すごくよかったよ」「あの目の動き、すごくよかったよ」とかって、芝居のことを評価されることのほうが、嬉しいですね。だから、可能な限り、お芝居はしていきたいなって思います。
 

──オーディションは、好き? それとも嫌い?
 

 オーディションですか(笑)? あんまり考えたことなかったけど……どっちかというと、好きですね。順番を待っている時間とか、心の奥の方まで見られる感じとか、オーディションをうけている間は「嫌だな……」と思ったりもしますけど、でも、(役を)取ったら実力で取ったことになるじゃないですか。オファーを頂くのももちろん嬉しいですけど、実力で勝ち取るのはやっぱり嬉しいので、好きです。
 

──澪ちゃんの思う、オーディションの突破法を教えて。
 

 もうお仕事をして5、6年になりますけど、いろんな試行錯誤をして、すごくニコニコしてみたりとか、個性派を装ってちょっと挙動不審になってみたりとか(笑)、いっぱいいろんなことをしてきましたけど、結局は素直でいるのが一番いいなあと思いました。「裸になれ!」ではないんですけど、嘘偽りなく、いいことも悪いことも、素直に出すのが一番いいなと思います。
 

 

映画『僕は友達が少ない』

シリーズ累計発行部数622万部以上、アニメ、コミックス、ゲーム化され“はがない”の愛称で支持されている同名のライトノベルを原案に、友達作りの部活動「隣人部」に集まった個性的な7人の学園生活を描く、「残念」でも「真っすぐ」な青春エンターテインメントムービー。大谷澪ちゃんは、女子友が1人もいない巨乳お嬢様・柏崎星奈役で出演(写真下)。 2月1日(土)よりロードショー。
出演:瀬戸康史・北乃きい/大谷澪/高月彩良/神定まお/久保田紗友/山田萌々香/栗原類/渡辺大/石原良純 

(C)2014映画「僕は友達が少ない」製作委員会








 
 
 
 
 
PROFILE
おおたにみお●1992年7月13日生まれ。大阪府出身。身長165cm。血液型A型。講談社「ミスマガジン2008」審査員特別賞。TV/「おひとりさま」「カーネーション」、映画/「ジェリー・フィッシュ」、舞台/「グリーンベンチ」、「CM/興和「コルゲン1B錠TX」かぜ薬、WEB/Kz Station「おしゃべりやってま~す第1放送」ほか。ケイポイント所属。
 
◯ケイポイント「大谷澪」ホームページ
http://www.kpoint.net/archives/278

ブログ「大谷澪の毎日元気にしてみお!」
http://ameblo.jp/ootani-mio/

ツイッター:@ootanimio
 

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写真/柳田隆司 インタビュー・文/高倉文紀